原産地は日本です。
世界の栗は、日本栗(学名C.crenata)・中国栗(学名C.mollissima)・西洋栗(学名C.sativa)・アメリカ栗(学名C.dentata)の4種があります。
日本栗は、天津甘栗やイタリヤのマロングラッセの栗とは別物です。
このほか、野生種のモーパングリ(C.seguinii)・ヘンリーグリ(C.henryi) いづれも中国、チンカピン(C.pumila) 北アメリカがあります。
世界4大栗の特徴(参考 Wikipedia & Baidu)
アメリカ栗(北米)Castanea dentata 絶滅危惧種
直幹型。高木。小果。食味良い。胴枯病に弱い。
東アジアから持ち込まれた栗の木に起因する真菌病である栗の胴枯れ病によって荒廃した。1904年に最初に発見された後、20世紀の前半に疫病により30から40億本のアメリカの栗の木が破壊されたと推定されています。
葉長い14〜20センチメートル(5.5-8)で7〜10センチ(3-4)であり、幅広い、また平均的に甘い栗のものよりわずかに短いと広い傾向があります。
樹高60m
ヨーロッパ栗 Castanea sativa
大木になる。比較的小果。 胴枯病に弱い。
焼き栗・マロングラッセ等
500〜600年の年齢まで生きます。栽培では、樹齢1000年以上になることもあります。
楕円形の大胆な歯の葉は、長さが16〜28 cm(6〜11インチ)、幅が5〜9 cm(2〜4インチ)
樹高30m
大木になる。食味良い。一般的に小果。果肉が硬い。
2013年の中国産栗の総生産量は200万トンで、中国が世界で82.1%。中国の栗は主に日本に輸出されており
日本への年間輸出量は2万トン以上で、中国の伝統的なバルク輸出商品の一つです。
焼き栗
葉は歯付きマージンで、10-22センチと4.5〜8センチメートル幅広い。
樹高15m
日本栗 Castanea crenata
大木になりにくい。大果。豊産性。
栗甘露煮・ゆでグリ等
葉はヨーロッパ栗の葉に似ていますが、通常は少し小さく、長さ8〜19 cm、幅3〜5 cmです。
樹高10m
日本栗と他の栗との比較。
日本栗 | その他の栗 |
渋皮が、剥きにくい。 | 剥きやすい。 |
大粒の実 | 小粒の実 |
水分が多く粘りがある。 | 水分が無く紛質 |
果肉が黄色い。 | 果肉が白い。 |
味が薄い。 | 味が濃い |
日本栗の渋皮が、剥がれにくいのは渋皮のタンニンが強いためです。
日本の栗は、食用部分のあくが少なく水分が多いため上品な味わいになっています。
また、粘りが強いため茹でて調理するのに向いています。
よその栗は、食用部分のあくが日本栗より強く 水分が少ないため濃い味になっています。
中国栗は濃い味・皮がむけやすいため焼き栗に剥いています。硬くて日本栗のような調理には向きません。
西洋栗は、日本栗と中国栗の間のような特性を持っているため焼き栗・マロングラッセ等に使われてます。
しかし、粘りが無いためマロングラッセにするときひもで結わえたりアルミホイルにくるんで作っています。
アメリカ栗は、?
この違いが、食べ方の違いになってます。
ですが、日本人にとって有史以来日本栗を食べているので、日本人の口に一番合うのは日本栗の上品な味わいです。
オーストラリアの栗
(品種?1996年撮影)
座の形状が、日本栗と大きく違う。
ヨーロッパ栗系?
中国江蘇省の栗
(品種? 1997年撮影)
イガに、栗が4つ。
ちなみに日本栗(筑波)