プロの剥き方です。普通の人で、剥けるようになるまで1週間かかる熟練の技の手順です。
ちなみに、世の中では この剥き方を「ダイヤモンドカット」と言うそうだが それは、違います。
世界の栗の中で、ニホングリだけが 渋皮の剥皮性がないのです。
よその国のクリは、加熱することで簡単に渋皮が取れるのですが ニホングリは取れません。
そのため、ひとつひとつ 包丁で丁寧に渋皮をとっています。
このとき、使う包丁は 片刃の和包丁です。
日本の栗剥きは、日本の文化であって カタカナの和製英語で表現されるものではありません。
「ダイヤモンドカット」と言わないで!!
当社では、栗剥きは ふっくらと剥くようにしています。ダイヤモンドのようにカクカクとならないようにしています。
※和包丁とは ルーツは日本刀
日本刀は、「折れず、曲がらず、良く斬れる」の3要素を非常に高い次元で同時に実現させた刃物として世界的に知られています。
純良なハガネ(和鋼)と日本刀の優れた鍛錬技術・製造技術で作られた和包丁は、世界屈指の切れ味と持続性を持っています。
日本の文化なのです。参考Wikipedia
※なぜ栗剥きに、和包丁なのか?
切れない包丁で、栗を剥くと 切り口に余計な力が加わり 食品の細胞が壊れ 酸化が早くなり味も落ちます。
栗を、美味しく炊くためには 包丁の切れ味の良し悪しは重要な要素なのです。
スパっと切れる 手入れされた和包丁のむき包丁で剥かなければ 美味しい栗は炊けません。
1.切り出しを使って、座の境目から栗の頭に向かって鬼皮を剥く。
2.最後に座の部分を剥く。
平たい方と横の間のとがっているところを矢印のように剥く。
*包丁は動かさず栗を回すように剥くと良い。*
良く切れないときれいにできません。
平らな面を一気に剥く。
1.小さな栗は頭からいっぺんに剥く。
2.大きな栗は両側から剥く。
(渋皮むき1)の外側を頭のほうからぐるりと剥く。
「はちまきをとる」と言う。
頭と尻の部分は細く剥く。
ふくらんだ方を3~5回に分けて頭のほうから下に剥く。
なるべくふっくらと。
剥き残しの渋を全部取る。
1.深い渋は左右からその部分に包丁を入れ深く取るように。
1.剥き終わったものはそのたび水の中にいれておく。
(金気のない容器を使うこと)
2.一区切りついたらかきまわして2~3回洗いもう一度渋の残りがないかを調べる。
完全に渋がなくなったら再び水洗いし水が濁らなくなったら終了とする。
1.包丁はいつもよく切れるようにしておくこと。
使い終わったら拭いてきれいにしておくこと。
2.鬼皮取りの包丁と渋皮むきの包丁は必ず別の包丁を使うこと。
3.くされ・しみは全て切り捨てること。
4.双子栗は割って渋を取ること。
5.暖かいところ(台所等の火の気を使うところ・日当たりの良いところ)に置くと
腐れやすいのでそのようなところには絶対置かないで涼しいところに置くこと。
6.剥き終わったものは24時間以内に処理すること。その間2~3回水替えは必ず行うこと。