平成2 2 年産くりの収穫量は2万3,500tで、茨城県、熊本県等で開花期の天候に恵まれ結毬数の増加等により10a当たり収量が上昇したことから、前年産に比べて1,800t(8%)増加した。
(1) 結果樹面積は2万1,700haで、前年産に比べて400ha(2%)減少した。これは、生産者の高齢化に伴う廃園等が進んだためである。
(2) 10a当たり収量は108kgで、前年産に比べて10%上回った。これは、茨城県、熊本県等で開花期の天候に恵まれ結毬数が増加したこと等による。
(3) 都道府県別にみた収穫量割合は、茨城県が28%、熊本県が14%、愛媛県が8%となっており、この3県で全国の5割を占めている。
(農林水産省より 平成22年産西洋梨、かき、くりの収穫量及び出荷量 平成23年4月20日公表)
当社の意見として
茨城の収穫量は大凶作の昨年平成21年度の140%。茨城県の平均収穫量5,761tに対し平成22年度6,650t 平年比115%の豊作になりました。この数字だけ見ると 大変良い年と思えますが実は違います。
下図を見てください。8月・9月の卸売数量は大凶作平成21年度より少なく卸売単価も高くなっています。10月は反対になっています。8月・9月は大凶作の平成21年を上回る超凶作で 10月は逆に超豊作になりました。
冷たい春で生育が遅れ 酷暑と雨不足の夏のため収穫時期がめちゃくちゃ遅れました。前半は凶作に泣かされ後半は大豊作のため死にそうなくらい忙しかった。品質は上々。利平栗は近年に無いくらい品質が良く久々の豊作でした。 収穫時期さえ遅くならなければ大変良い年になったはずです。
ただ、ほかの果実は皆不作になったのに対し 栗は豊作になったので良しとしましょう。